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早期退職推奨でも辞めずに残るときの心構え

希望退職者募集なら辞めなくともよい

新型コロナウィルス感染の影響を受け、大手企業の業績はかなり厳しいものになっており、次々に下方修正を発表し、今期の業績目標さえ明確に出せない状況になっています。
■「早期・希望退職募集企業 6月で昨年1年並みに!」でも言及しましたが、一部企業は早々に早期希望退職者募集を公表しています。

コロナ終息が見えない中、派遣社員、非正規社員の整理が終わると次は正社員へ。
秋から年末にかけてさらに人員整理をする企業は増えてくるでしよう。
対象とされるのは、生産現場、工場などの閉鎖に伴う人員と、従来から「生産性の低い高い人件費」と言われている40歳以上のホワイトカラー(ゼネラリスト)と言われています。

募集に応募するかしないか、退職するかしないかについては、前提として
「業界、自社の事業が時代に合わない、遅れている」
「コロナ禍にあっても経営サイドが明確に今後の方向性を示さない」
「テレワーク、デジタル化など着手せず未だ昭和的働き方を強いる」
など、自社が働き続けることに不安やリスクを多く感じる会社であれば、直ぐにでも転職活動を考える方が良いのかもしれませんが、そうでないのなら、慎重に考えるべきだと思います。
人材コンサルタントや弁護士の中には、辞めずに残る選択肢を推奨している方も多くいます。
「明確にやりたい仕事を持たない」「時代の変化に対応できない」「特別にスキルを持たない」このような人は、割増退職金があっても、転職もなかなか上手くいかず次のステージへ移れないので、多少の収入ダウンや理不尽な処遇になったとしても辞めべきではないとアドバイスしています。
確かに、日本では余程な事情が無い限り解雇は出来ないので、あくまでも希望者募集の形。
応募しなければいいし、仮に指名されて面談があったとしても(良くあるらしい)、断ればいいわけです。
会社から整理対象者としてリストアップされたとしても、不透明な先々に無理に舵を取ることなく辞めずに残る。
これも一つの正しい選択肢だと思います。

どうせ残るのならやるべきことはある

希望退職者の応募せず残った方の話にはかなり辛辣なものも多いです。
・収入減だけに留まらず、従来の仕事やセクションから全く関係のない単純労働部署への移動。
・社内の周囲の目が変わる
・自分の部下が上司になる
などの事象が起き、モチベーションが下がる人も少なくありません。

確かにストレスもたまり居づらく感じるかもしれませんが、こういう時期こそ、これからの自分のキャリアを見直すいい機会でもあるのです。
考えてみれば、入社後も配属、異動、転勤、昇進などキャリア形成に関しては会社任せだった人が多く、早期希望退職者としてのリストアップも言ってみれば会社任せの結果とも言えるでしょう。

人生100年、職業人生は50年以上とも言われています。
会社の定年は制度ですが、自分自身の定年は自分が決めるものです。
会社に残ってもいずれ辞める時が来ます。あるいは再度リストラがあるかもしれません。
辞めずに残るのなら、例え理不尽でモチベーションが下がる職場であっても、生活保障の観点からそれらは享受し、一方でこれからの「自分のキャリアを真剣に考え行動していく良い機会」でもあります。

例えば

  • 残業を始めとするハードワークが無くなったのなら、資格やスキルを身に付けるためのスクールなどに通う。
  • 自己啓発、キャリアデザイン、などのセミナー、ウェビナーに参加し自分自身を見つめ直す。
  • 若手起業家やニュービジネス関連の本、ウェビナーなどで、世の中の変化やビジネスアイデアなどを調べてみる。
  • 副業について情報収集し、少しずつ始めてみる。

など、これからの自分の働き方、自身のポートフォリオを形作っていく絶好の機会なのです。
これからは、「〇〇会社の社員であること」よりも「何ができるのか、何を仕事としていくか」に価値がある世の中になります。
早期退職の推奨があっても焦らず、辞めずに残りながら自分のこれからのキャリアを考えていく充電期間と考えてみてはいかがでしょうか。