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40代、50代、中高年の就活で最も重要なこと Part.3

企業における社会経験のない新卒採用や即戦力を求める中途採用は、その企業と個人の「要望のマッチング」を実現させることが求められます。
さらに中高年層の採用については、その後の社内への影響力を考えれば、よりベストなマッチングが求められるのは当然のことでしょう。

他分野に見るマッチングの現状

中高年の就活の話の前に、ちょっと違う分野のお話です。

少し前に、50代男性の3割が独身でなかなか結婚できないと話題になり、一方で、30代後半から40代の独身女性も多く、婚活には苦戦しているという話題もニュースになりました。
ご存知のように全体的な風潮として「結婚しない、したくない若者」が増え、少子化の要因の一つになっていますが、ある程度の年齢になり、いざ先のことを考えたときになかなか結婚相手が見つからないと言う事象が以前から起きています。

男性側は
「50代の男性が30代前半の若い女性を希望」
「見た目が可愛い人」
「できれば子供は何人か欲しい」
一方女性側は
「30代女性が年収800万以上の大手企業等の独身男性を希望」
「親の面倒を見ないでいい人が良い」
「結婚しても仕事は続けたい」

など実際に聞こえる彼ら彼女らの意見や要望は、傍から見たら「そんな人はいない」「とんでもない、無理!」「甘い」「世間を解ってない」などと批判されそうですが、本当にこのように考えている人は多く、お互い求めるものの要素がズレておりギャップも大きく、なかなか良い相手と出会えないことに繋がっています。

そんな時に役立っているのが、婚活アドバイザー、お見合い相談所などです。
表向きには「理想の相手探し」を掲げていますが、上記のような一方的願望を持つ男女に対し、徹底的な面談(カウンセリングに近い)により、本当の自分に見合った相手の紹介に繋げているのです。
特に古くからの結婚相談所のベテラン女性アドバイザーなどは、自分も家庭を持つ経験者として、一生のこととして、親身になって付き合ってくれます。

上記のような男女のリクエストに対し

  • 自分が希望する相手は殆どいないこと。仮にいたとしても相手が自分を希望するかどうかは別問題であること
  • 表層的なことではなく、結婚、結婚生活、これからのライフプランをどうかんがえるか
  • 家庭を持つ幸せをどう考えるのか

など何度も面談しながら、本人に考えさせていくのです。

「現実を見て、現実を知り、身の程を知り、その上で考えさせる」
多少厳しいアプローチ(自己認識、気づき)ですが、自分自身でそのことを考えれば考えるほど、初めの願望とは違う現実路線が見えてくるわけです。
もちろん、そうなった男女が紹介所を通して出会えば、良いカップルになる確率はグンと上がり、結果的に結婚につながります。
お互いが現実や自分の将来のことを考えれば考えるほど「理想の相手と巡り合う」となるわけです。ですから成約率が高い結婚紹介ービスは、そこに力を入れているのです。

但しこのようなお見合いサービスも、会社によって差が出ます。
ある程度の会費をもらっているので、単に会員のリクエストに応え、お見合い相手を次々に紹介するところもあれは、面談重視で、本当に自分に合う相手を自覚するまでしっかりフォローしていく会社も。

どちらが会員にとって本当に良いサービスなのか、お解りだと思います。

中高年の就活マッチング

中高年の就活、採用もマッチング

実は中高年の転職活動もミスマッチがたくさん起きています。
特に大手企業から中小企業への転職に於いては

転職者側
「成長企業で高給で雇ってくれる会社を希望」
「経営層、部長、何十人かの組織のトップがいい」
「できれば通勤が楽な所在地が」
中小企業側は
「苦しい業績を立て直してくれる人」
「次の事業、将来成長する分野への進出でスキル、能力を発揮してくれる人」
「ベテラン社員から新人、パートまで上手く戦力にしてくれる人」

と、両者とも希望する要素がズレており、「そんな人はいない」「とんでもない、無理!」「甘い」「世間を解ってない」と、まさしくお見合いと同様の意見が出そうです。

では、中高年の転職希望者にもベストマッチを実現する結構相談所のベテランアドバイザーのような存在はいるのでしょうか?

現在、企業からのアウトプレースメントを依頼される会社や中高年転職サービスの会社は多数存在します。
しかし表層的な条件だけで、何とか見合うような会社を次々に紹介しても、求めるものズレやギャップがある以上、面接は充実したものにはならないでしょうし、マッチングは難しいでしょう。
しかもお互いの本質的なベストマッチングよりも、単に転職入社させることをゴールに置いて活動している紹介会社もあります。
結果的に入社しても活躍できずまた転職とミスマッチ状態になり、どちら側も幸福な結果にはなりません。

もちろんこれは転職者だけの問題ではなく、受け入れ側の中小企業側にも問題があります。

お互いが、
・自分が本当に活躍できる会社とはどんな会社なのか?
・自分が楽しくやりがいを感じることが出来るのはどんなものなのか?
・自社事業の将来、現状の課題をちゃんと把握しているのか?
・自社は入社して欲しい人が活躍できる会社組織風土なのかどうか?
をよく考えることで「相手に何を求めるか」「何を解ってもらうか」は変わってくるのです。

当サイトの「大手から中小への転職 中小企業インタビュー」に於いて、株式会社金羊社の立山常務も「受け入れ側も転職者側も、最初はお互いに良いところと良いところで認め合い、話し合いながら進めていけば理解しあえる」と語ってます。

転職希望者や活動中の方は、表層的な願望よりも、
「どんな風に働いていきたいか」「どんな時が喜びを感じるか」と言う自分自身の働くポリシーを
受け入れ側の企業、特に経営者の方には
「現状の問題、将来に向けてどこが課題なのか」「その課題解決に一緒に向かってくれる人はどんな姿勢の人が良いのか」
と言った観点を是非考えてもらえればと思います。

なかなか結婚相手が見つからない男女も、応募する中高年と受け入れる企業も、将来の幸せを一番念頭においているのは一緒なのですから。

(編集部)

当機構では、結婚相談所のベテランアドバイザーのように、自分の働き方を考えるカウンセリングやセミナー、中小企業の経営者への「良い採用」に関する考え方の啓蒙など、転職希望者、受け入れ企業側両面に働きかけをしています。
転職希望者向けガイダンスワークショップでは、今後のキャリアプランを考えたり再就職活動をするにあたって、自分の中にある「活かしたい力」「叶えたい願望」「持ちたい実行力」は何なのかを明確にしていきます。
興味のある方は、お問い合わせください。
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