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【大手から中小への転職】転職者インタビューVol.1(後編)

「自分のやりたいことはブレずに転職」

(株)ビジネス・デザイン VUM推進チーム 執行役員 古谷様

大手金融機関から中小企業に転職され活躍されている、株式会社ビジネス・デザインの古谷さんのインビューの後編です。前編はこちら

現在の会社税理士法人りんくの代表との出会いと、入社について教えてください。

古谷 : 実際に辞めようと決めたのは、こちらに入社する三か月前です。
退職を決めてから転職フェアに行ったのですけど、名だたる大手企業がブースを出していた中で、30名規模の会社の税理士法人りんくがブースを出していて、そこに魅力を感じましたね。
さらにブースで話を聞くのは、普通は採用担当の方とか、課長とか、よくても部長クラスの方なんですけど、りんくは代表(小久保代表)だったんです。
話を伺って、すごく個性的で面白い会社だなと感じましたね。

ただ、転職活動しながらも金融機関という「それなりに社会的に認められている職業、地域から認められている職業、その時与えられていたポジションや役割を本当に捨てられるのか?」 ということで、すごく悩み自問自答しました。
実際、りんくの小久保代表に「お世話になります」と電話する直前まで悩んでいたと思います。
転職するリスクしか考えないんだろうなと思ってはいたのですが、実際その状況になってみたら、なかなか踏み切れなかった。
時間がかかったのは確かです。

(株)ビジネス・デザイン VUM推進チーム 執行役員 古谷様

家族は、金融機関を辞めること、転職することに対してどうでしたか?

古谷 : 実は、退職も今の会社への転職も、最後の決め手は家族が皆賛成してくれたことが大きいんです。
金融機関とは言え将来どうなるか解らない、転職してもいいんじゃないか、と妻も私の両親も妻の両親も賛同してくれました。
これは大きかったですね。
転職活動の際は、見えない環境のなかに行くことになるので、なかなか踏み切るには至らなかったのですが、やってみたいという思いは強かったです。
そんな時、妻は「悩んでないで早く決めたら?」と。
「その仕事やりたいのやりたくないの?」と聞かれ「やってみたい」と話し、腹を決めた感じですね。
前職の同期と会って奥さんの話を聞くと「私だったら認めない」と言う人もいましたし、家族の理解は有難いなと思いますね。

転職して、前職と仕事のやり方などに変化はありましたか?

古谷 : はい、一番は、やりいことを伝えると弊社の代表はそれを認めてそれをやらせてくれることですね。
もちろん、その目的や将来はどうなるかなどは求められますが、しっかり自分がそれらの考えを伝えると、認めてやらせてくれる。それが一番です。
前職では、上からやれと言われたことを当然のようにやってきましたので、なかなか新しいことをやるのが難しい。特に経費が掛かることをやるというのは、非常に面倒くさかったですね。自分がやりたいと思っても、上席はさらにその上に話を通さなきゃいけないので、費用対効果がどうなんだとか、たかだか月に1万円、2万円の出費でさえそうなります。
もちろん、それはその企業、組織では当然のことだとは思うんですけどね。

シンプルに、自分でやりたいと思うことをやりたいと発信できるのはうれしいことです。
ただ、入社してみて、自分がそういうことに慣れていなかったのはありました。
この会社では、自分の仕事や居場所は自分で発信して創っていかなきゃいけない。会社での仕事や役割り、居場所のようなものは、極論すれば「与えられた場所が無くても生きていける大手企業」とは当然違うところだと思います。

そして、代表から「できるよ」って言われるのは嬉しいですね。
やったこともない仕事、お客様からお金をお預かりしてやることもあるのですが、「古谷君ならできるよ」って背中を押してもらえるのが、ストレートにヤル気が出ますね。

これからについてです。(株)ビジネス・デザインをどのようにしていきたいですか? 古谷さんご自身は?

古谷 : 仲間を増やしたいという思いはあります。
会社に対しては売り上げで貢献したいという気持ちは当然ですけど、我々のような思いとか気持ちとかを持って、中小企業の経営者様と話をしていく。
そんな仲間を一人でも増やしていくということが大事だと思います。
そして自社だけではなく、同じ志を持つ会社さんと連携しながら広げていきたいですね。

個人としては、普通に金融機関に勤めていけば、それなりに社会的に一定の地位は築けたかもしれませんが、そこを投げてこうやって新しく勝負をさせていただいている。
中には、「そんなに上手くいかないよね」とみる方もいらっしゃいますが、私は「そうではない」という事は示していきたいと思いますし、やはり公私ともに「必要とされていたい」と思っています。
もちろんそのためには健康は大事です。
前職の金融機関では60あるいは65で定年でしたけど、今は体が続くかぎりは現役でいられますから。


<インタビュー後記>
30代後半という一番活躍する時期、さらに前職では重要なポストも任されている中で思い切って転職された古谷さん。インタビューで熱く語ったのは、中小企業の経営者に対する思いでした。企業の大小に関わらず、古谷さんのモチベーションリソース(ヤル気の源泉)は、社内ではなくお客様にあったのかもしれません。本当にやりたいこと、自分が感じる仕事の喜びがブレずにいたことが、現在の転職先での活躍に繋がっているのだと思います。
また、前職の同期の方の奥様が転職に関して発した「私だったら認めない」という言葉は、新しいステージでの活躍には、家族の理解と後押しが重要な要素だと改めて感じさせられました。

【税理士法人りんくグループ】
税理士法人としてではなく、お客様、同業、他の専門家、中小企業支援団体等と連携しながら幅広いサービスの提供やサポートを行う「会社成長の専門家」。
顧問税理士を持つ会社のセカンドオピニオンサービスの提供や、起業からコンサルまで丸ごと支援する「創業まるごとパック」などを展開している。神奈川県相模原市
http://link-tax.com/

【株式会社ビジネス・デザイン】
税理士法人りんくグループの一員として、組織力の向上、人財・組織の育成や成長、経営者自身の成長を支援。経営計画・財務コンサルティングから資金繰り・資金調達、さらに事業承継対策へのアドバイスまで幅広く行っている。
http://www.business-design.co.jp/