新しい記事のお知らせ

キャリアオーナーシップを持ち、次に進むために

キャリアオーナーシップを持つ

数年前より多くの企業で顕在化してきた40歳以上を対象とした黒字リストラ。
そして昨年より新型コロナウィルスの影響を受け、苦境に立たされた多くの企業で行われた早期希望退職者募集は、今年に入ってもその流れは続いています。
アフターコロナ、新たな生活様式に対応すべく事業多角化や業態転換、構造改革を打ち出している企業においても、それらの動きが成果を出すまでのこれから数年間、事業に必要な人材の確保と同時に既存の人員の整理は間違いなく続きます。
早期希望退職者募集という形式ではないまでも、外部への出向、個人事業者化、副業解禁などにより、固定費としての人件費の中身について何度も見直しがあるかもしれません。

当サイトでもこれからの企業と個人の関係(雇用のあり方、考え方)について、変わらざるを得ない状況にあると言及してきました。
参考
ウィズコロナ時代の「新しい生活様式」
ジョブ型雇用と複線型人事制度
社員の個人事業主化は新しい働き方なのか
副業・兼業の解禁が加速する

一方で、政府も「働き方改革」のもと、様々な法案を提出。企業に対し各種制度改革や、個人への学び直しの推奨を行っています。
厚労省は働き方改革について次のように述べています。
「働き方改革は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。」※「働き方改革」の実現に向けて |厚生労働省

多様な働き方、そして個人がより良い将来への展望を持てる社会。
新卒で入社したら終身雇用、何もかも会社任せ、の時代は終わり、個々人が自分で自分の仕事、働き方を選択していく時代になります。
まさにキャリアオーナーシップが必要とされるのです。

自分のキャリア 次に進むために必要なこと

現在働いている方にとって次のような状況は訪れるかもしれません。
□働きながら次のこと、五年後、十年後の自分をイメージする研修などが行われる。
□会社で副業解禁、リモートワーク、専門職人事、など働き方の選択肢が広がる。

一方で突然窮地に陥り、選択を迫られることもあるでしよう。
□親族の介護などで退社、移住を余儀なくされる時。
□コロナ禍で会社が苦境になり突然の退職になった時。
□会社の業務改革の影響から、早期希望退職を求められた時。

各々状況はどうであれ、必ず次のこと(仕事、働き方)を考える機会が出てきます。
常日頃から次のキャリアを考え行動している人は、いち早く何かに着手したり、転職・転身していますし、退職を求められる窮地には立ちません。

しかし多くの会社員の方が、自分のイメージについては「自分の周りの状況、同僚を見ながら決めればいい」と考え、退職時においては「とりあえず生活のためどこかに就職を!」と考える人が多いようです。
今までは真面目に働いてさえいれば、会社が面倒を見てくれる時代であったから当然といえば当然です。

次のこと(仕事、働き方)を考える機会は自分でしか創れません。
・今後どんな仕事がしたいのか
・どのような専門性を身につけたいのか
・どこで、どのような働き方をしたいのか
今一度自分自身で考えてみて、その方向に進むにはどうすれば良いかを考え、実際に行動してみることが需要です。

転職活動とは「転職」であり、決して「転社」ではありません。
転職は英語で job change や career change と言います。決してcompany changeではありません。
40年、50年とも言われる人生における長く働く期間。
やりがいを感じながら自分らしく働くことを大切に、是非、次のステップを考えて行動してみてほしいと思います。