家庭を持つ男性なら、家族の存在が、自分の働く原動力になっている方は多いでしょう。
しかしながら、自分自身の働き方の大きな転換期(転職や早期退職、起業独立など)に於いて、本来原動力となる家族が抵抗要因となることがあります。
いわゆる「嫁ブロック」と呼ばれるものです。
※嫁ブロックとは、既婚男性が妻に転職や独立を反対、阻止(ブロック)されること
(参照 : 日本の人事部より)
嫁ブロック
もともとは企業の人事担当者や転職エージェントなど人材関連の用語で、内定した人材が家族の反対(特に奥さん)で辞退してくる現象を言います。
大手の転職サイトの調べでは転職を希望する35歳以上の男性の4人に1人が「嫁ブロック」を経験し、そのうちそれを理由に内定辞退したことがある人は半数近くに上っていると報告されています。
さらに反対するのは奥さんだけに限らず、子供、両親、兄弟、義両親などもあるようで
家族ブロック、親族ブロックのようでもあります。(義両親ブロックはキツいイメージですが)
何らかの原因で今までの会社に見切りをつけ、心機一転、新天地で頑張ろうとしている矢先に、家族の反対にあってその道を諦めることは残念なことですし、たとえ辞めずに会社に残ったとしても、わだかまりを抱えたまま働くのは精神的負担が大きいのでは思います。
本来は嫁のアシスト
嫁ブロックが起きる原因については、様々なサイトでそのポイントが紹介されているのでここでは割愛しますが、「事前にしっかりと話し合いを行う」のが、何よりも大事だと言われています。
会社や自分の今の状況や今後についてはもちろんですが、業界の動向やリストラ、早期退職者制度など近い将来考えられる問題やリスクについてもちゃんと事前に話しておくことが重要です。
当サイトでもご紹介した、金融から中小企業に転職された古谷さんもインタビューでも
「転職も、最後の決め手は家族が皆賛成してくれたことが大きいんです。金融機関とは言え将来どうなるか解らない、転職してもいいんじゃないか、と妻も私の両親も妻の両親も賛同してくれました。」と語っていらっしゃいます。親族の皆さんが金融業界の将来の不透明さについて理解をしていたことが大きいのです。
逆に「前職の同期と会って奥さんの話を聞くと、私だったら認めない!と言う人もいましたし、、、、」と言うお話もあり、如何に家族の理解が大切かが伺えます。
転職を決意することはとても大きな事です。
口で「いつかこんな会社辞める」と言うのは簡単ですが、
上司に報告したり辞表書いたり、転職活動などの行動を本当に起こすのはそれなりにパワーが要ります。
ある意味「孤独な闘い」のようなところがあります。
ですから余計に、背中を押してくれるもの、勇気づけてくれるものが必要です。
突然の会社からの早期希望退職者の通知で面談があり、そのことを家族に言えないまま精神的に板挟みになり、心身ともに病んでしまった中高年も多いと聞きます。
たとえ年収が下がろうが、勤務地が変わろうが、次のステージでヤリガイを感じながら働くことを応援してくれる存在。
家族は本来そういうものではないでしょうか。
奥さんや家族の理解、そして後押しは、転職活動のパワーの源になます。
そして転職が直ぐに上手くいかなくても、その状況を理解しバックアップしてくれる存在は重要なのです。
今の会社が今後どうなるか解らないなあと感じたり、
もしかしたら次の早期退職希望者リストに入るかもしれないと思ったり、
そして何よりも、今の仕事やポジションがヤリガイを感じられずストレスになっていると感じたら、転職云々前に、今の不安や今後のことをちゃんと奥さんに話をすることを心がけてください。
本来、打ち破りたいブロックは相手チームのものであり
味方は、レシーブしてくれたり、良いトスを上げてくれる存在なのですから。
(編集部)
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