職歴について
私は、現在44歳の経理に携わるサラリーマンです。
新入社員時代はパソコン関連の商社に勤めていましたが、漠然としたルート営業に将来の不安を覚え、専門性を身につけて働きたいと思い、専門学校に通い経理の勉強を始めました。
具体的には税理士の勉強をし、科目合格を果たした時点で、経理部門への異動希望を出しましたが、異動は難しいとの上司の回答で、転職を決意しました。当時は、30歳前であり、実務経験はありませんでしたが、それなりの勉強もしていたことから、希望する経理職種への転職に成功し、現在に至る状況です。
間接業務への評価の変化
希望した経理に就いた後は、実務経験が無いことからそれなりの苦労もありましたが、自分が勉強し、やりたい仕事に従事できる楽しさが勝っていたと思います。
ただし、ここ数年、再び仕事に対する不安感を覚え始めました。
それは、ここ最近の間接業務の削減の強化と、何より間接業務に対する会社の評価が極端に低くなったことです。
間接業務の削減自体は、どの企業も労働人口の減少からくる人員の不足から、不要な間接業務の廃止や見直し、またRPA化と言った自動化を行い、その取り組み自体については異論なく、率先して業務フローの見直しや、RPA化業務への対応を行なっています。
取り組みを行い経理部門の人員も、当初2割減の目標に対し、3割減の成果も得ていますが、残った人員に対する評価自体も、私だけでなく、総じて下がっている現状があります。
また、働き方改革の名の元に、半ば強引な残業削減の施策も不安を覚える一つです。仕事自体も減少していますが、人員の減少により一人当たりの負担は変わらないか、もしくは大きくなっている中、仕事が終わらなくても帰宅を促され、職場のメンバーには閉塞感が漂っています。
自分の価値を形あるものへ
こうした現状から、転職後あまり考えてこなかった将来の仕事について、再び考え始めるようになりました。
ただし、当時と違うのは、私には妻と小学生の子供が二人いて、年齢も40代半ばと若くはないことです。
そこで、今すぐに転職活動をするよりも、「自身の価値を形にして、いつでも次のステップにつなげられる状態にしておきたい」と考えました。
私はこの職場に来て行ってきたのは、経理に係る処理はもちろん、事務フローや各種規程・基準書の整備といったものです。おそらく今後は処理については自動化が進み、処理の速度を磨いたとしても付加価値は上がりません。(また年齢的にも処理の速度の上昇は見込めません。)
私の経験の中では、事務フローの整備や各種規程・基準書の整備といった経験が、他社の経理業務のコンサル的な位置づけで付加価値として活かせるのではないかと思いました。
そこで、勉強し始めたのが中小企業診断士です。
やはり、企業の実務経験のみだと社会的な信用力に乏しく、資格という形で信用力を補えたらと思ったからです。
現在の私
現在は、通勤時間と、朝と夜で3時間ぐらいの時間を勉強に充てて、次の受験に備えています。
まずは、資格をとることが先決ですが、この企業で付加価値として評価されるのであれば、このまま勤めるのも一つですし、また現況の通り、間接業務に対する評価が上がらないのであれば、次の仕事を探すのも一つだと思っていますが、将来に向けて選択肢を増やして置きたいと考え、行動しています。