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AI、IT技術の更なる進歩により、無くなる仕事と求められる仕事

現在、産業界におけるITの進化はますます加速し本格的なAI技術の導入が始まっていますが、中高年ビジネスマンにとって「AI・IoT」に、まだピンと来ないまでも、仕事の仕方の変化を身をもって実感されている方は多いことでしょう。

例えば、皆さんが入社したころと今を比べただけでも
・リスト&TELによる営業アプローチがWebマーケ、集客によるアプローチへ
・プレゼンの資料が大量の紙資料からパソコンのファイルへ
・かばんの中身がパンフ&資料からタブレットへ
・連絡はメールで
・業務日報、申請書、決裁書が紙から社内ツールへ
・会社のデスクの上がスッキリ、壁のキャビネットが減少
・全国拠点会議が出張からテレビ会議へ
・IDカードで入退室
と、数えだしたらキリがないほど変わってきました。

さらには
・通勤はICカード
・各所支払いがキャッシュレス
・家族への連絡がアプリ
・買い物はネット、音楽は話しかけリクエストで
など仕事だけでなく生活全般も変化しています。しかもここ10~20年でこの変化です。

また少し年上のシニア世代の話(さらに20年前)はもっと興味深いです。
「昔は、売り場に販売員が多かった」「レジの担当の横に袋詰めの担当が居た」「物流倉庫には何百人と言うスタッフがいた」とか「会社の経理、総務合わせて30人ぐらい女性がいた」「営業日報は手書きで一時間はかかった」「会社の製品紹介はフィルムで作っていた」「資料は日本語ワープロでFAX」「駐車場には管理人が」「音楽はレコード店で」「広告は看板に一番お金を」。そんなことまで人手とお金をかけていたのかと驚くような話も多々あります。

このペースで後20年後を考えると何がどう変わるのか予測もつきませんが、
IT・自動化が進み仕事が作業がより効率的に便利になった分だけ、「無くなっていく仕事」があることは皆さん薄々感じていると思います。

AIで無くなる仕事

今後無くなってく仕事 無くならない仕事

AIなど最新の技術革新により、今後需要が無くなってくだろう仕事については各所で色々なデータが出ています。

資料①日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~ (PDF  野村総合研究所)
また
資料②「日本企業のAI・IoTの導入状況 2018年度年次経済財政報告(経済財政白書)」(PDF 総務省2018年8月発表)

これらに詳細がありますのでご覧いただければと思いますか、この予測は限りなく現実的になるだろうと言われています。

特にAIが得意とするデータを元にした単純なルーティン型業務、
事務系で言えば一般事務・受付・秘書、総務・人事・経理等、
製造部門定型業務であれば、製造・生産工程・管理
などは実際に企業側が、今後AIに代替を検討する業務と言われています。

一方で、AIに代替えされにくい仕事、共存できる仕事として(資料②P25参照)、
研究開発・システム設計、調査分析・法務、などが上がっています。

特に興味深いのが「営業、販売」などの対人関連の職種が、無くなる、無くならない両方に上げられていることです。
定型業務化できる営業・販売は無くなり、そうではない営業・販売は残る、より必要とされるということです。
AIが得意とするのは様々なデータの蓄積から計算し統計的なものから判断する技術ですが、
相手を見て状況を把握する「対人関係対応能力」や、その場のひらめきや何となくと言った「感覚的能力」など、
まだまだAIには代替えできない仕事はたくさんあるのです。

そしてもう一つ、「管理、監督」もAIに代替えできない仕事として上がっています。
全体の状況を把握し、方向性を示唆する、決断する、メンバーに指示するなどの仕事はAIを利用することあっても、取って変わられる仕事ではないのです。

さらに企業は、無くなる仕事は、正社員の仕事から外注へ。無くならない仕事、増える仕事については、中途の正社員採用で補いたいと答えています。(資料②P28参照)

今後も無くなると予測される仕事は増えていくでしょうし、逆にAIの進歩でも消えない、求められる仕事も出てきます。
そういう情報も踏まえながら、次のステップを考えてみることも大切です。

今からやってみたい仕事、勉強してみたいスキル、取ってみたい資格など、将来的にどう言われている仕事なのか?
逆に、無くならず求められる仕事は、何をどんな能力を求められるのだろうか?

そういうことを考えながら、キャリアアップ、キャリアチェンジを考えてみる必要性があると考えます。

(編集部)

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