キャリアチェンジは多い
昨日東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に決まった橋本聖子氏が何かと話題です。
参照:「社会の空気を変えていく」橋本聖子“新会長”誕生(テレ朝ニュース)
オリンピック7度出場、日本人女性冬季五輪初のメダリスト、国会議員、五輪相と彼女のキャリアを再度評価し期待する声が各所で出ています。
しかし彼女のことで意外に知られていないのは、国会議員をしっかり勤めながら、夜間の練習、土日の自転車通勤などで体を鍛え、議員のままオリンピック代表になり出場と言う快挙を成し遂げたことや、女性議員として初の産休を取ったことです。
本サイト「コロナ影響下、早期希望退職者の転職について」の記事でも触れた個人の転職の強みとなるポータブルスキル。
橋本聖子氏のポータプルスキルは、異なる競技で日本のトップになる筋力や鍛え方、才能以外に、人との交渉力や統率力もあるのではないでしょうか。
彼女のようなアスリート、プロスポーツは現役期間が短く、その後のキャリアも様々です。
競技の延長で育成に回り、コーチ、監督になる人はもちろんの事、専門ジムの経営、テレビや新聞雑誌での解説者、所属の企業にそのままフロント入りし企業人として働く人や、橋本聖子氏のような公務につく人。もちろんご存知のように飲食店の開業も多いです。
しかしそれぞれに、「人を指導するのが上手い」「知識豊富で話し方が解りやすい」「文章力が高い」
「企業人として交渉力が高い」「接客サービスが上手い」など個々人に強みがあり、その強みを活かせる職業に転身しています。
有名無名関係なく、アスリートは一般企業の会社員と違い、活躍期間が短いことを強く認識しているので必然的に次のステージ、さらにその次ステージへと自分のキャリアを考えて行動しているのではないでしょうか。
ちなみに、今回の東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長専任で話題になった川渕三郎氏。
初代Jリーグチェアマンとして有名でしたが、元々はサッカー日本代表選手であり、古河電工の会社員です。そして会社員として昇進し、課長、部長の仕事をこなしながら同時に日本サッカーリーグの仕事をしていた方です。
現在、働き方改革の号令のもと人生100年時代を迎え、個々人のキャリア開発、キャリアチェンジ、転職転身や起業、副業などが取りざたされていますが、実はアスリートのようなキャリアチェンジをした方は、昔から多くいたのです。
様々なキャリアチェンジ
何気なく見ているテレビ、読んでいる雑誌などに出ている有名人もまたキャリアチェンジを成した方はたくさんいます。
有名なところでは以下のようなキャリアチェンジの方がいますが、誰だか解りますか?
- 医師で漫画家(超有名です)
- 宝塚女優から国会議員、大臣(シニア世代はよく知っています)
- 銀行員からシンガソングライター(部長、海外勤務、支店長)
- アイドル歌手から国会議員(ボティはやめとけ!!)
- 弁護士から知事、市長(最近は評論家)
- 俳優からテレビ司会者(日曜日朝)
- 大手企業社員から漫画家(課長〇〇〇)
- 女優から化粧品メーカー社長(必殺シリーズ)
- ものまねタレントから画家、書家(ピヨコ隊)
- お笑い芸能人で小説家(芥川賞)
- 人気アイドルグループからオートレーサー(有名ですね)
- ロックグループメンバーから住職(これも有名な話)
- お笑い芸の人から美容サロン経営者(楽しそうです)
- 俳優から通販グッズプロデュース(これから増えそうです)
- 人気男性アイドルグループメンバーから大手広告代理店社員(ファンならわかる)
- 女性アイドルグループメンバーから実業家(〇〇〇48)
並べだしたらキリがないほどです。もちろん同業界では
- お笑い芸能人から俳優(多数)
- アイドル歌手から女優(多数)
- ロック歌手、フォーク歌手から俳優(ベテラン男性これも結構います)
- 雑誌モデルからタレント、俳優(多数)
ああ、あの人かと想像つくかと思いますが(解らない方は年配者に聞いてみてください)、テレビマスコミに出る以外にも、会社経営や実業家に転身した方など、様々にキャリアチェンジをしています。
これらは有名な一例ですが、自分自身の強み、得意分野の認識はもちろん、周りからの評価もあり、上手く転進した方は実は多いのです。
もちろん、全員が全員上手くいっているわけではなく失敗したり、苦労をしている方も多いのも現状です。
しかし自分のアパレルブラントを立ちあげるため楽屋でビジネス書を読みまくったアイドルや、自ら飲食店で下積み、修業し経営者となる例など、その道で成功するために自ら勉強し知識やスキルを身に付けた話は多々あります。
一般会社員の場合、キャリアチェンジと聞けば、どうしても同じ社内での職種の転換、同業界での転職のようにイメージする方も多いでしょうが、
キャリアチェンジとは、未経験の業界や職種へ転職、転進することです。
これからの社会、企業は、そのような働き方、外に目を向け、自分のキャリアを考えていくことを推奨している時代になっていきます。
次回はビジネス界におけるキャリアチェンジについて触れたいと思います。
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