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今なぜ「学び直し」なのか

人材の流動化は進む

コロナ禍の中、大手企業の早期退職者募集の話題を始め、中小企業の倒産や雇止め、派遣の打ち切りなど働く側にとってネガティブなニュースが連日のように報道されています。
一方で業界や自社の先行き不透明感から、若手社員の離職も増えてきていると言います。
一例として、多すぎる地銀の再編なども取り上げられており、古い体質から脱却できない旧体質の企業、業界から若い世代が次々に別の業界へ飛び出しており、今後中途採用市場、人材の流動化は益々激しくなっていくことでしょう。

同時に受入側の企業は、今までの様な新卒を含む規模的な増員計画ではなく、新たな事業計画に沿った「必要人材」の確保に走っています。
このサイトでも各所で述べていますが、高度なスキル、知識を持った優秀な人材、他業界での成功体験を持つ人材、いわゆる即戦力人材の直接的な雇用と副業やアウトソーシングなどの形態を用いた間接的な雇用、ジョブ型の雇用契約を進めていくことでしょう。

今こそ学び直しを

以前から社会人の学び直しは推奨されていましたが、ここに来てさらにその重要性が増しています。
終身雇用を前提とした日本型経営に於いては、社内教育を中心としたその企業だけで通じる専門的教育を推進してきましたが、生涯一企業の概念は崩れ、転職、転身が珍しくない世の中になり、仕事人生70年を求められる現代においては、自身のキャリアアップ、キャリアプランを自ら考えることを余儀なくされています。

そもそも、学び直し、リカレント教育と呼ばれるものは、「生涯にわたって教育と就労のサイクルを繰り返す」ものであり欧米では当たり前のように行われています。
転職、ステップアップのために、仕事をしながら学校へ通うケース。
また期間を決めて大学に入り直し、再度ステップアップした仕事へ向うケース。
子育てしながら、専門大学へ通う主婦など、長い人生において、自陣のキャリアアップを目指し、仕事と学びを両立させていく働き方が主流です。
日本においても、これからはこのような働き方、キャリアプランの考え方が浸透していくことでしょう。

AIやIotなど急激な技術革新が進み、それに伴い市場も変化し、企業が求める人材も変わってきています。これまで通りの仕事のやり方や知識は通用せず、全く違ったスキルや知識が求められます。
そして個人は、今後、新たな技術革新やマーケット、ユーザーニーズの変化に対応するためには、従来の知識・スキルの更新(アップデート)とさらなる新たな知識・スキルの習得が欠かせません。
特に大手企業の早期希望退職の対象となる40代、50代の層については、一企業の中で培った特定の知識や技量は、新たな業界、企業で通用しないとも言われています。

これからの社会人は主体的な能力開発やキャリア形成を求められます。
今後の長い第二ステージ、第三ステージに向けて、学び直しを通して自身をアップデートすることが求められています。
「今の自分、これからの自分は何をどのように学んでいくべきか、学びたいのか」
まずはそこから考えることがスタートです。

参考:リカレント講座関連情報 Blush Up 学び