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オンラインよる幅広い学び 大人の学び

場所を問わないオンラインでの受講

当サイト「資格・学びのオンラインとウェビナーの増加」の記事では、資格スクール、専門スクールでもオンラインによる講座が次々と開設されていると紹介しましたが、コロナの影響による外出自粛、ステイホーム、そしてテレワークの影響などで、オンラインによる学びに一側拍車がかかってきた感があります。
◇参考 : 自宅でマイペースに学べる!「社会人や主婦向けオンライン講座」まとめ(Blush Up 学び)

中高、大学を始めとする教育機関においても、教室に通うと言う従来のスタイルから、授業によってはオンライン受講スタイルに変えるものも出て来ており、教科書のデジタル化とともに「教育のオンライン化」「ICT活用」は更に加速しています。

オンラインによる受講のメリットは何と言っても「場所を選ばない」こと。
当然ながら、日本中のスクールに全国どこからでもアクセスできることが最大の利点です。
最近話題になっている「オンラインによる対面式英会話」のサービス(アプリ)などは、そもそもスクールがどこにあるかなど、スクールの場所は全く関係ないくらいです。

そして興味深いのが、仕事や転職に役立つ「いわゆる資格もの」以外にも、趣味や教養など、個々人のこれからのライフワークバランスを重視した「いわゆる習い事」にも注目が集まっていることです。

趣味や教養と言えば今までは、カルチャーセンター、文化スクールなどと呼ばれ、公的機関(役所等)が中心に、地域の住人へのサービスの一環として開かれるものでした。
週一回、二週に一回など、教室(公的スペース)に通い、先生のレクチャーを受けると言う形式で、主に日中時間に余裕がある高齢者層、主婦層をターゲットにしたものがほとんどです。
学びの分野も、生け花、料理、ダンス、陶芸、ペン習字、手芸、工芸、ピアノと言った趣味系実技ものから、子育て、介護、健康管理と言った座学ものまで幅広く展開してきており、地元で何がいつ開催されているかは、新聞折込や役所にてチラシやパンフレットなどで紹介されてきました。

オンライン講座

プロの指導をオンラインで

そのような地元、地域など学ぶ場所を限定した「習い事」が、インターネットの普及により、現在では「場所と、さらに時間を問わない学び」として拡大しています。

学ぶ場所だけでなく曜日や日中か夜かの時間帯など関係なく好きな時に学べるオンライン指導は、基本的にリアルタイム生配信ではないくいわゆる「動画配信」によるものです。
ここ何年か世の中を圧巻してきたYouTube、さらにはユーチューバーなどの影響により、専門の講師や各界のプロが自分のチャンネルで動画を配信し始めているのです。現在上記のカルチャーセンターでの習い事は、全てと言って良いほどYouTubeなどで動画として見ることができます。

その分野のプロによる実践テクニック解説や、アーティストやクリエーターによる実技紹介もの、楽器演奏家による初級者向けシリーズなど様々な「学び動画」がアップされており、中には曜日時間を決めた直接指導を有料で行っているケースも。会員限定した専用のルームをを設けるなど、個人の習得レベルに応じた要望に応え色々な形式のものが出てきています。

中でも急速に広がっているのが、藤井聡太二冠(20212月現在)で話題になった将棋界です。
プロアマ両者が対局できるオンライン対局はもとより、プロの将棋解説を見れるもの、さらにはプロが直接指導できるチャンネルなどここ一、二年で拡大しており、ファン作り、アマチュアの棋力アップに役立っていると言います。将棋のように個人同士が対面で競技するものは、オンラインに最適なのかもしれません。

さらには、個人で動画を作成し投稿、それを元にプロの指導を受ける形態も流行ってきています。
いわゆるプロスポーツの分野、野球選手やサッカー選手、プロテニスプレーヤーなどによる少年少女への指導は、地元で教室が開催されないと受けられないものでしたが、コロナの影響で各地のイベント自体が中止になったこともあり、オンライン上でプロ選手が一般のアマチュアの投稿動画を見て指導をする方式が出てきているのです。
さらにその為の個人の動画撮影の仕方、編集の仕方を教える動画まで揃っている充実ぶりです。

一方で、そのような個人で撮影した動画を、採用面接に役立てようとする企業も出てきています。
コロナ禍で大学生の就職活動の面接がオンラインで行われることが増えてますが、面接前の就活生に自己PR動画の提出を求めるケースが出てきているのです。
既に大手商社、テレビ局、航空会社などでは個人の動画では、話し方や雰囲気、そして熱意など選考の材料にしており、既に今年度の新卒採用で実施しています。
面接官1名がリアルタイムで行う面接だけでなく、他の採用担当者も判断材料となる個人PR動画は今後もさらに拡大していくことでしょう。

従来、趣味など新しく何かを始めるとき、スクールの体験や見学、説明会参加などが普通でした。
しかしこれからはまず「ネットを活用し初心者向け動画を参考にしながら選んでいき、さらに自身で次々と学んでいく」と言うスタイルが当たり前になっていくのではないでしょうか。
習い事を提供する教室、スクール側もさのようなユーザーに合わせ、入門動画やデモ動画やを作成しネットでプロモーションしていきます。
そして本格的な受講も今まで難しいとされた一流のプロのレッスン、個人レッスンが気軽にオンラインで受講できる時代になることでしょう。